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イノリガミ-浮世絵札の夢現- 紅組

風靡 竹田直央(剱神)
アネハ 森川結美子
一廓 酒井俊介(宝映テレビプロダクション)

紅組
ひなげし 高山智未
咲楽 梓友笑(C&Oプロダクション/AzuL)
影史 相良光希
しの 天野珠美(夢神楽)
多美 葉月茜
浮舟 神田みか(マウスプロモーション/ユニット マミカ)

シラク 三井伸介(BIG MOUTH CHICKEN /Area31 / 望創族)
都筑 白井サトル(望創族/Area31)
藍憐 桐乃睦(夢神楽)
時連 松本朋也
昴流 政野屋遊太
樫羽 亜耶野
森眩 加賀喜信(夢神楽)
イヌワシ 赤司将彦(夢神楽)
ヤタ 遊佐明史
ホダカ 西村ゆうか(劇譚*華羽織)
【アクション】
影 光峰ゆりえ(アストアクション)
影 吉本裕太(アストアクション)

脚本      桐乃睦(夢神楽)
構成/演出   桐乃睦(夢神楽)・菅野俊一(夢神楽)
演出助手    藤田勇人
舞台監督    川田康二
照明      長澤宏朗
音響      香田泉(零’sRecord) 
美術      仁平祐也
振付      松尾耕(Dance Company MKMDC)
Action     アストアクション
映像      久保田敏男(影乃造)
楽曲提供    茨木裕一
衣装      夢神楽衣装部「娯福屋」
宣伝美術    patchworkEngine
イラスト    MRtwin RiNA
スチール撮影  タマラ
サポート    山本モリヒト(夢神楽)・佐藤博人(夢神楽)
制作      潮田塁・夏井帆波
企画・製作   劇団 夢神楽


【注意】
※感想が不親切、というかメモだから意味不明
※ネタばれ有り
※作品に抱いた違和感を考察する事が多いので、結果的に批判的な部分も有り
風靡
演じている竹田さんは写真見た時から舞台映えする方だなと(最近の夢神楽さんは主人公は見栄えのする方が多い)それだけである意味納得はしていたのですが、見た目の割にちょっといじられキャラの風味があるのは風靡の元々のキャラなのか役者さんの味が出ているのか。言い方を気にしなければちょっといけすかない感があったのが、いつの間にか馴染みやすいキャラになっていました。
あと、母アネハへの執着で、彼は強がっているけれど、母の愛情に飢えるただの幼い子どもなんだなと。それを誰が笑えるんだろう、その年になってなんて。ただただ目の前にいる人に執着して、咲楽からアネハしか見てないと言われた時もそれの何が悪いんだよ!と思ってしまう。愛が欲しいってダメな事かと。
泣きの演技がここまでぐっちゃぐちゃに泣くのもあんまり見た事がないくらい、みっともなく泣くのも、まだ子どもだった彼らしいのかもしれませんね。
周りに人がいると言われてましたけど、つんけんしているのもただまだ幼いだけで嫌な奴じゃないって周りもわかっている、何かしらの力のせいじゃなくてそういうことなんじゃないかな。

アネハ
声に力がある人だなというのが第一印象。力があって、セリフよりも声で語る人だなというのが次の印象。
何者でもないアネハの時のすこし冷たいけれど、誠実に風靡に向き合う声も、自身が何者かを知って風靡への優しく慈しむような声も変に作った感じではないのに、距離を飛び越えてダイレクトに聴こえてくるような気がする。だから、彼女に力があるという事も、ホダカがあれだけ慕うのもわかる気がする。

一廓
彼は常に明るく幸せそうで、声をあげて笑う。あんなに困難な人生であるにも関わらず。
ただ、一番印象に残っているのは最初に舞台の端っこで風靡が描いた絵を見ている姿で、舞台の本当に最初のシーンなのに、なんでこの人は精魂尽き果てたようなくたびれた雰囲気でいるんだろう。なのになんで表情だけは優しく笑うんだろうとそれが印象に残っていた。あれは、死ぬ間際の彼だったんだろうか。だから、最後に持っていた絵から生まれたアネハの記憶にあの誰も知らないはずの記憶が残っていたのか。
強くて優しい人なんてたくさんいるけれど、最後の最後まであんな姿だった彼は、本当に優しい人だったんだろうなと思う。

影史
紅組を選んだ理由の1つが相良さんだった。私が観た中では鋭い感じの役が連続したけれど、今回は、本当に素朴に明るくて、何も力が無いけれど、ただ風靡の傍で彼の友人として笑っている人。風靡には彼の父親のことや昔・過去のことを知って集まる人たちばかりで、それが頼もしい人もいるけれど、「今」を風靡が大切に生きようとするのは彼がいたからじゃないだろうか。1人で良いと言われても、どこかへふらっと風靡が去っていってもちゃんと彼を待つ。彼が帰って来れる場所を作っている。咲楽に裏切られても、彼女の嘘の中の本当をちゃんと見ている、いや、信じているのか。彼も強い人だなと思う。

都築
登場シーンがべたっべたにかっこつけたシーンだったで、他の人がやったらおつwwwと思ってしまうところが、何でこの人がやるとしびれるくらいにかっこいいんだと本当不思議だよね!かっこよすぎて涙が出たわ!というちょっとプレイボーイっぽい雰囲気が第一印象なんだけれど、彼の本質としては、一廓の絵に魅せられ、その虜になって、盲目なまでに絵師である彼に心酔してしまったが故に、彼を傷つけ、彼を変えたしまったものを憎む存在なんだろうと。だから、実は最初のおちゃらけた印象とはうらはらに彼に一番共感する。その人自身ではなく、その人の生み出す芸術、才に惚れて、それを残したいと願う。その人自身の意志なんて関係なく、才とその人自身がイコールになる。分離するなんて考えもしない。相手のためにとやってきたことが間違っているとその人から否定される。その絶望は哀れで、でも、彼を否定することなんて出来ない。彼も彼で一廓の見ている世界を愛していた。ただ、自分の目で一廓が愛するものを見ていなかっただけで。

しの
迷ったんですけどね、横山さんのしのも見たかった。見たかったけど、なぜか天野さんを見ないと夢神楽さんの舞台を見た気がしないのは、天野さん独特のテンポがなぜか癖になるからではないだろうか。上手い下手とかそういうことじゃないんだよ。という訳で見れただけで満足なのですが、しのの本当に背中を押すだけの手助けで、あとは自分でなんとかしなさいとある意味突き放すような風靡への接し方が浮舟の藍憐へのそれとは対照的で、風靡がただの甘ったれマザコンにならなかったのは彼女のそういう育て方にあるのかもしれませんね。しのちゃんと呼ばれているのにこのドライさのギャップが良い。

ひなげし
紅組を選んだ理由2つ目。高山さん。前の時はお姫様だった。前回も今回も真っ直ぐで素直な良い子というのはあったんだけど、前回はこう右往左往してドラマの本筋に爪痕を残せないでいたのが、残念でまた見たいなと思い、今回。私の中ではMVP。近くにマナーが気になる人がいて舞台に集中出来ないでイライラしていたところへひなげしがぱーんと入って来て、その勢いというか迫力で自分の意識のベクトルが切り替わったのがわかった。多美の存在と消失が象徴するように彼女も1人で生きていける強さを持った。誰に頼まれた訳でもないけれど、お世話になった一廓に恩を返さなくてはいけない、その一心で風靡に会いに行って、すげなくあしらわれ、自分の知っている一廓が否定されても、それでも、やり通し、それが物語を動かしたのは前回とは違うところだなと感じる。

多美
多美は途中までは優しい気のいい友達、でしかなかったけれど、段々とこんなごたごたに巻き込まれて、ひなげしは成し遂げたいことがあるけれど、なんで多美はこうまでしてひなげしと一緒にいるんだろう?と疑問に思い始め、咲楽たちが密偵であるとわかった後にまさか君も……?と嫌な予感はしたけれど、ひなげしは強くなったと言った時の満足そうな顔がなんだかひっかかり、誰も多美のことを覚えていないとわかった時に一廓の言葉の真意がわかって、あーーー!と思ったよね。そうか、そういうことかと。

咲楽
影史のように風靡の友人ポジション女性版かと思えば、そうではなくて彼女はただの瓦版ではなく、国の密偵として風靡の傍に友人のふりをしていただけだった。けれど、最初の真から偽りが生まれ、偽りから真が生まれるといったセリフがあったように(セリフうろ覚え)彼女の存在は偽りが真になることの象徴だった。全てが嘘じゃない、演技で偽っていたものもあったけれど、ただの友人として風靡たちの傍にいたことは楽しくて、幸せな毎日だったに違いない。いつか終わりが来るものだったとしても、彼らのために捨てられないものがあって、彼らと道を違えることになったとしても。全てが本当で、全てが嘘なんてことはなかなかないこと。別れがつらくてつらくて、それでも自分の根っこにある国に仕える誇りを持って、それでもぎりぎりのところで「友人」を助けようとする彼女はほんとこっちが切なくなるほどの強い女性だと思う。

樫羽
樫羽はもう出て来た時にその見た目のファンキーに惚れる。その後に姉御肌もありつつ、どちらかというとおかんと言いたくなる雰囲気に益々惚れる。密偵として、誰とも親しくなれない、任務のためなら手塩にかけて育てた部下も切れるそんな冷酷さも持っているけれど、義理堅い。どこまでかっこいいんだ!ほんとに!人としては一番好きだよ!敵になってしまった時は、アー……と思いましたが、最終的には彼女らしい生き方だなと思う。

森眩
瓦版屋で密偵で、でも、どちらかというと王である藍憐が直接動かせる部下で、でも、彼なりの自由さと意志で動いてもいる。いろんな顔がある人。途中で一廓や風靡へのおそらく妬みや嫉妬、憎悪に近い感情で脱線した部分はあるけれど、彼の本質としては、藍憐に従う者が一番の根幹なんだろうなと思う。ちょっといろんな顔がありすぎてふらふら軸が定まらないのが難しいところだなと思うけれど。自分の感情で使うこともできた最後の千枚絵札を藍憐に託して、最後に跪いた時に収まるところに収まったなという気がする。どこかにもう少し伏線があると良いけれど、藍憐の悪友のようであった彼が臣下に切り替わるあのシーンも捨てがたい←

シラク
彼は本心は言わないけれど、アネハには彼女の思う通りにさせているし、アネハの生まれ変わりであろうとそうではない幻であろうと、本当はそこまで気にしていないのではないかと思う。ただ、一族の使命と責任を全うしなくてはいけないという信念はあるけれど、それ以外は、言外に人の意志と人生を尊重している気がする。アネハが何で出て来れたんだろうと思ったけれど、一族をすべるのが彼ならなんとなくわからないでもない。
最後に時連と延々にらみ合うシーンがありますが、その無言の圧力は流石というか、無駄な時間だなとか全然思わない贅沢な時間だった。逆に最初の語るシーンの方が語るに落ちるみたいな感じがあって、アネハじゃないですが、彼はセリフよりも空気の語る気がしますね。

イヌワシ
この人はシラクの代弁者じゃないかなと勝手に思っている。今いるアネハが自分の道を選び取るのをただ守り見守るだけ。めちゃくちゃかっこいい←ちょっとそこの風靡見倣って!と言いたくなる。瞬間的に良いところだけ守るのと重みが違うから!これが本来の守るだから!君も精進してこんな良い男になれよ!と心の中で叫でいた。

ヤタ
真面目だけど青くてまだまだ精神的に未熟な青年という感じ。でも、彼の力を継ぎながら出て行ってこんな騒動の発端になったアネハに対する潔癖な怒りはまともといえばまとも。正論。彼がいるからシラクやイヌワシのちょっと人とは違う部分も映えるのかなと思う。メインではないとわかりつつももう少し前に出て来てくれたら良かったなと思う。

ホダカ
ヤタとはまた違って、力を継いだ者への尊敬と崇拝とアネハ自身の人柄へのあこがれを持ったポジティブな方でアネハに執着する人だった。彼らの陣営、あんまりアネハに執着する人がいないから、本当にアネハ大事にされてたのか……?と心配になるけれど、彼女がいるから大切にされてきたんだろうなとは思う。イヌワシがアネハは戻ってこないと言った時、直前のセリフも相まって、ホダカー!と思ってしまった。

藍憐
話し方も相まってどこか雅というか、勝手気ままなお姫様、でも、宮中の生活に飽いている、そんな憂いを帯びたところもあるあるあるな貴人ではあった。人の苦労や不幸を余興だと言っているのもその延長。だけど、時連が苦言めいたことを言った時の声と目の鋭さにゾクリとして、惚れる← やっべこの人ただのお姫さんじゃないと思っていたけれど、なかなか顔を出さなくて、最後の最後に、王の顔を見せる。願えば何でもできたであろう千枚絵札を風靡に託した時にこの人は千枚絵札のもたらした奇跡の意味とその脆さを両方きちんと理解した王者の器だなと思う。夢神楽さんの物語の中でも1,2を争う名君かもしれない。

浮舟
後半途中までこの元凶が!!と思っていたけれど、森眩にそそのかされるところは滑稽なほどに哀れで、いい気味だと思っていたけれど、幼くして母を亡くし、王である父も早くに亡くした藍憐の治世のために、侍女でただの女でしかなかった彼女なりに必死に藍憐を守ろうとした結果だったんだろうと。彼女も彼女で藍憐が大切で大切で、自分の立場を守るための保身なんかではなく、なりふり構わずにただ藍憐を支え守りたかっただけなんだなと。だけど、藍憐を愛しても信じてはいなかった。それが彼女の過ちだった。

時連
藍憐への苦言は藍憐の本質を見せると同時に、そんな発言ができる臣下がいるだけまだこの国は腐ってないし、終わっていないとも思う。彼は都の町並みを好々爺のように見る一面もあって、国を愛しているが故に冷徹になれる人だなと感じる。そういうところを昴流も慕っているんだろうなと。どっちかというと宰相・大臣のような策略巡らせる方かなと思ったけれど、将軍だったのか……と後で思った。いや、でもシラクとあの長時間相対せるのはやっぱり武門の人なんだろうなと。

昴流
彼は声が最初に気になって、どこかで聞いたことがあっただろうかとさえ思った。真っすぐ若々しい声で、将軍傍に侍るにはぴったりの声で。藍憐へのあんな事務的な報告でも、良い声で報告するなと思うくらいだった。でも、たぶん初めて見る方だと思う……彼自身を描写するシーンが少なくて個性が見えないのは残念だったなと思う。正統派武人という感じだった。


もはや見る前にこれ適任だろうと一番思ったのが影かもしれない。光峰さんと吉本さん。影って、まあ、そういうことだよね。となると、動ける人だよね。うん、わかる。光峰さんはあの小柄さでめちゃくちゃ動いているというのがすっごい印象に残っているし、吉本さんもこれまでアクション系の動きは見ているので。セリフや個々人の描写が無くて動きで見せられる人って貴重だなあとしみじみ思う。

あとはざっくり全体的に。
残念ながら紅組しか観ていないので、雪組はどうだったのかはわかりません。
私はよく役毎に書いて、今回もいつも通りそうしたというのもあるけれど、どちらかというと全体的な物語よりも個々の登場人物の方に興味を持ったというのが大きい。最終的に言いたいのは人々の祈りが溢れるこの世界をアネハは愛し、その世界を風靡にも残したい、そして、愛して欲しいということだと思うのだけれど、それと千枚絵札を人々に託して回った一廓の行動が私の中ではしっくりと結びつかず(苦笑)結局、彼の(傍から見たら)苦悩の10年はなんだったんだろうと未だに思っています。最後彼が幸せだったのは彼の表情でわかるんだけれども。
ボーイミーツガール的な要素が多い夢神楽さんの中では、今回は特に主人公に対して決まった相手はおらず、どちらかというと家族に焦点をあてた感じが逆に新鮮な感じがしました。最終的に恋に帰着させなくて良いのが逆に登場人物自身と彼らの関係性を豊かにしたのかもしれませんね。
今に続く「過去」と実際に生きる「今」どちらもバランスよくあったのが良かったですね。そのせいで長くなった気もしないではないですが(苦笑)最初は今が弱くて、親世代ばかりが活躍していましたが、若い人たちが台頭してきて一安心。風靡とか最初空気になってしまうのではと心配しました。

夢神楽さんはあてがきのイメージが強いですが、役に合わせて役者が背伸びするのも良いんじゃないかなと感じる舞台でした。
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Author:幸橋
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