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una:chenter Vol.15

音声劇団ばなわに!Presents リーディングライブ定期公演
「una:chenter Vol.15」@東高円寺カットウ

浅沼諒空
AYA
清家忍
芹澤けい
田中園子
猫丸夕緋
平峰裕太
村尾祥平
モリサキタテワキ

【注意】
※感想が不親切、というかメモだから意味不明
※ネタばれ有り
※作品に抱いた違和感を考察する事が多いので、結果的に批判的な部分も有り
■夏の残響
正統派なきれいなお話という雰囲気です。朗読といよりも会話劇みたいな感じですね。会話がよどみなくて、安定していたので、前回のことを引きずっている身としては安心して見れるのは物語の世界に意識を沈ませるのが楽で助かる。最初はきれいすぎて実がなく雰囲気だけ上滑りするのを危惧しましたが、由美がたばこ吸い始めて少し人情味が出て来たところで、夏希の中性的で、ちょうど効果音としてあった雨の水の透明さを象徴した雰囲気とバランスがとれて良かった。脚本もちゃんとバランスを考えているなという感じ。そこに変に反発せずに乗っかったキャスティングが良かったんだと思います。どのセリフだったかな、口がまともに動いていないのに口調だけははっきりしていて、花火に行かないと言ったところかな?(その前だった気もするけれど)緑風音さんの表情は茫洋としているのに声は凛としている言い方が好きだったんですよね。祭りの思い出の話がリンクするようになって最後に由美は夏希の母親だったというオチがありますが、オチというほどは強調せずにさらりとしているのがちょうど良かったです。
よくを言えば、始まりだからこのさらっと感が良かったですけど、演目途中に来ても良い話だったと印象に残る感じの部分があるとなお良かったかなという感じです。

■地の底に落ちて
一番好きな話でした。夏の残響とはまた違ったおどろおどろしさがある怪談っぽい感じ、でも、同じく正統派という印象を抱く話。2人の男がいて、1人は死体を食すおそらく人間ならざる者、もう1人は何でも自分がここにいるのかわからない青年。青年は動揺しつつも、好青年と言える最初の印象(後に関連するからここ大事)青年は声に特徴というか色がある声の方ですね。だから、この芝居がかった口調の必要な演目にも合う。でも、この物語の空気を最初から作り上げているのは、もう1人の方ですね。清家さん?声のねちっこさもそうだけど、表情の見せ方がうまいなって。帽子の影でニタリと笑う口元だけライトが当たって強調されたりするんですが、狙っているとしたら凄いですね。まあ、それがなくてもこういう舞台上の表現が慣れている感じがします。青年はこの人の対比だけかと思いきや、実は彼が食わせ者というか、自分の憎む者がどんどん落ちて来て、その度に彼も彼らへの憎悪が膨れ上がり、優越感が膨れ上がり、どんどん好青年の爽やかさが無くなってどろどろしていくのが、見どころでした。そして、最後には真反対だったはずの二人は同じになって、青年は死体を食らう者に変わる。もう1人の男も青年のように人間だった者が落ちてしまった姿だったのかな。それとも青年の精神性の象徴?とりあえず、最後は楽しそうな嘲った笑いではなくて、どこか自嘲的な静かな笑みで、堕ちてしまった男を皮肉っているみたいだった。

■Let's Flight…
モリサキさんの脚本ですね。途中から気づきました。モリサキさんの話の中ではわかりやすくてテーマに物語もキャラクターも則っていたように思いますが、盛り上げ方が少々雑ですね。徐々に千歳の存在に対して恐怖煽って行かなきゃいけないところを、突然にネタバレしてしまったのが残念。ボイスドラマなら、まあ、曲や効果音で盛り上げられたかもしれないし、これくらいの粗さの脚本は珍しくはないんですけど、2つ目の話と連続させたのが尚更酷な……という感じですね。あと、演者さんも皆さん比較的声質と演技が丸いからかちりとオチがはまりづらいんですよね。ぬるっと真相というかオチに入ってしまった感じがあります。キャスティングはキャラに合ってはいたんですけどね。比恵はボーイッシュで義理堅いというか友情を大事にしていて、千歳は少し天然が入った可愛らしい感じ、八千代はきれいめで真面目のしっかり者、声も演技も合ってはいたんですが。もう少しかちりと型がある演技ができる人がいたらもう少しカバー出来たから良かったかな?という感じはします。今回の女性陣はやわらかめの方が多いですね。100年後に再会を約束したのはそれだけ長生きしなさいよという優しさを感じて好きです。

■シークレットトラック「グラコロバーガーの蜜月」
どこかで見た事がありますね。どこだっけ?毎回演者さんが変わるようで、私の時は村尾さんと芹澤さんがメインでした。話はなんとなく知っていたのですが、それでも笑ってしまう。でも、ランダムだからかな?他の話に比べて練習不足感はありますね。演者さんも楽しそうなので良いかなと思ってしまいますが。村尾さんの勢いと芹澤さんのかわいいネットスラングが良い感じに合っていました。

■お見舞い保険
ひっきりなし老若男女幅広く見舞客が来る老人、実はお見舞い保険というボケ防止の保険に入って、他人が見舞いに来ているだけだった……というオチと思われていたお見舞い保険が実は本当に知り合いが毎日のように彼を見舞っているというオチ一風変わっていて、本当に知り合いなら良かったじゃないかと思う一方で老人はそんな周りの思いに気づかないまま彼らを他人だと思って平行線の演技を続けているといううすら寒さはおもしろい。もう少し落差が欲しかった気はしますけれど。そこで気になったのは、なんで語りとセリフで演者さんを分けたんでしょう?読み手と私は同じ人ですよね。所謂地の文では見せ場無いので、下手すれば棒読みと見られかねない、あと私のセリフ自体もそんなに聞かせどころがある訳では無く、本当にわずかの見せ場分けるとそれぞれ工夫しづらくないか?と思ってしまうのですが。結局、落とすのは最後だけぽろっと出て来た看護師さんですし。最初、平峰さんという方が老人やるの?と思ってしまいましたが、あとから園長さんが出て来て納得。老紳士という感じでしたね。

■計り知れざる輪廻の果てに明日を歩むもの
ループものですね。死んでしまった思い人を助けるために魔術の力を使って男は何度も何度も思い人の女性が事故にあって死ぬ日に戻る。でも、必ず女性は死に、永遠に近い時間を男は何度も何度もやりなおす。自分が代わりに死ねば良いんだという起死回生の方法もいつの間にかまた自分は生きて、女性が死ぬ宇宙に戻る。でも、ある時、気づく。女性も同じように男性を生かすために宇宙を繰り返していたことを。
ループを重ねることでの時間の重みと耐えきれず摩耗していく心、死ぬことによる解放と戻ってきた時の絶望。ある意味、同じ事を繰り返してどんどん盛り上がって行く(佳境に入って行く)のは2つ目の作品に近いと見ている時は思いました(あとから少しだけこの考えは変わる)それで言うと、感じたのは演出不足。2つ目の作品は演者が自主的に演出を入れていた節があるけれど、こちらはさほど、ただ、役者はやることはやっていたように思う、でも、何となく残る消化不良感、物足りなさ、脚本にはそこまで違和感はない。なら、課題は演出?脚本を過度に信頼しすぎて、永遠に繰り返すループの重みを脚本の言葉に頼り過ぎている?というのが最初の見解。今は少し変わって、2つ目と違って、この話は繰り返すほどに感情が高ぶって外に発散するタイプではなくて、内に押し込めて押し込めて、生気を無くした儚さの中で最後に残った蜘蛛の糸を掴むという内に抑えた盛り上がりなので性質が違う。で、ここで思ったけれど、村尾さんの内に抑える系キャラってあんまり見た事がないような。外に発する系が多い上に、陰より陽タイプが多い。もしかして、今回のこのタイプのキャラって村尾さん意外に抜けているんじゃ……と、どっちかというとAYAさんの演技の方が期待しているものに近いなあと思った時にふと思った。あと、音声作品の方は演出どうしてたんだろう(聴いてない←)曲や効果音多用していたなら、演出不足という要素もなくはないかも。別に悪くはないんですが、最後にしては……違和感がというところがあり。村尾さんだからという期待の反動も無くはないけれど(別にダメだった訳でもないですよ、他の演者さんに比べて期待が過剰だっただけ)でも、意外な発見でそれはそれでおもしろい(この見解が合っているのか知らないけれど←)

前回よりは好きな部分が多くて一安心。
迷いつつ最終的に来ることを決めたのは自分だから、どんな内容でも裏切られたなんて言うつもりはないけれど、改善されることに越したことは無い……という上から目線甚だしいですが、言いたいのは、お誘い頂きありがとうございます。誘われなかったらたぶん来ていませんでしたから。
誘われれば必ず行く訳では無いですが、諦めずに声かけて欲しい(他力本願)

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幸橋

Author:幸橋
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ボイスドラマ・ドラマCD作品の感想メイン(時々舞台など)

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※感想が無い・雑でもご容赦下さい
※ネタばれ有り
※作品に抱いた違和感を考察する事が多いので、結果的に批判的な感想が多くなる傾向があります

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