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空の花壇は香らない

アサガオチーム
幾世優里(劇団ミックスドッグス)、伊藤貴史(劇団ミックスドッグス)、津山夏南(劇団ミックスドッグス)、新開知真(埋れ木)、工藤夏姫、鈴木茉唯、多嘉良荒、星澤美緒

【注意】
※感想が無い・雑でもご容赦下さい
※ネタばれ有り
※作品に抱いた違和感を考察する事が多いので、結果的に批判的な感想が多くなる傾向があります


前半は全体的にテンポ良くスピード感があり、進んだ、そういう作風が売りらしい。でも、途中から減速。私の体力的にもこの調子が続くのは流石にきつい……あと、このままだと流石にテンポが良くても同じ調子だから飽きて来るのでは……と思っていたので、有難いし、予想出来なくはなかった。
ただ、最初のテンポの良さに比べて、少々ぐだぐだした感じがあって、このスローテンポというかしんみり魅せるところは要改善がありそうな気がします。
あんまり演技っぽくなく自然な会話という感じがして好きなところもあったのですが、岸、森、一弥による男子会なんかが特に。でも、これ話が進んでいるような、進んでないような?と感じなくもないシーンがあったので、バランスかなという。

あとは、ちょっと複数要素が混ざって整理できずに消化不良になったテーマがいくつか。
メインテーマのアンドロイドに感情を教えて同情を買うというのが、いつの間にか愛に変わった?
同情を買うという意味では愛を教えてもなんら変わりないのですが、特に意図して愛と感情を使い分けているという感じが無かった気がします。私がその変換について行けてなかったという可能性は大いにありますが……
でも、愛ではなく感情で統一するのもまた違う気がするんですよね。岸が愛とは相手のことを知りたいと思う気持ちだと思うってセリフめちゃくちゃ大事ですよね。この物語の根幹ですよね。
アンドロイドのアイちゃんは最初から好奇心、知りたいと思う気持ちはあった。だから、最初から本当は愛を知っている、という事を言いたかったんですよね。嘘がつけるのにつけた、怒りがわからないのにわかった、それと同じように。
では、愛で統一すれば良いのかと言われるとそれも違う。感情も愛も全部含めて何かを感じる心と読み解けば良いのか。

あとは岸が感情のプログラムを抜かれていないアンドロイドだったという事情の扱い、これめちゃくちゃ難しくて今でも云々唸っている、私。
人間と変わりなく動いて愛も感情も知っている岸。愛と感情がわからないアイ。その違いはプログラムの有無。でも、その前にプログラムを人間の感情と呼んでいいのか?そこまで広げると今回のテーマから逸脱するのかな。でも、考えてしまう……
それにもし、私の解釈が合っていて、アイには実は最初から愛や感情がわかるのだとしたらそれはプログラムですよね。それともやっぱりプログラムとは違う囚人たちが教えたもので、岸のそれとはまた別物なんでしょうか。それであれば意味・価値があるような気がしますが。

愛と感情、プログラムの感情と人間の感情。ここがもう少しはっきりしてもらえると頭がパンクしなくて済む(苦笑)それともそこは意図的に曖昧にしているのかな。描きたいのはそこではないということで。

わかりやすいと嬉しいという点では、アイに感情を教える中で、囚人たちが自分たちの罪に向き合うことと時間の経過もわかりやすいととても嬉しい。
囚人たちは脱走を企てるけれど、最後にはそんなのはかっこ悪い、アイの先生として顔向けできないと罪を償うために脱走せずにそのまま行くことを選びます。でも、どういう罪かそれに対してどう思っているのか端的に言っている人もいれば曖昧な人もいる。まあ、軽犯罪の囚人たちみたいですし。その気持ちの変化が最後勢い!ノリ!でという感じがする。
あとは時間の経過。セリフの中で何カ月経ったというのはあるのですが、関わりの変化が見えづらい。最初から和気あいあいやっていたので、段々親しくなったということはない。
一番壁があった岸が男子会でくだけていて、お、なんか変化が、と思ったら、また次のシーンではそっけないのが戻っていたからそれを変化と呼んでいいのかという気もしないではない。

たぶん一番変化をつけやすかったのは、アイなんだろうけどね。変化はあった、あったんだけど、こんなに簡単に怒りや悲しみがわかって良いのか……という思いがどこかにあった。
でも、それは今思うとわかり始めていたというだけで、本当はよくわかっていなかったのかもしれない。あと少しでわかりそうでわからない。
それは仕事も大事、でも、囚人のみんなが苦しむのは嫌だと言った時の悲しくて泣きたそうで、でも、このもやもやをどう言い表せば良いのかわからず困惑している、あの複雑な表情に見えかくれする。
ここの表情がほんと、星澤さんの熱演がすごい。あのなんとも言えない、感情の断片が混じり合って、でも、それが何かわからないから表現しきれないという良い意味での中途半端さが、人の表情ってこれだけ語る力があるんだなって思う。
あとは最後の泣きの演技。明日には岸が止まる。いなくなる。それなのにいつものようにまた明日と言って去っていく、それを見送って。どうして良いかわからず部屋を歩き回って最後にくるりと向けた後ろ姿が震えてだんだん嗚咽になって何も整わない、それこそ産声のような泣き声に今本当に感情が生まれたんだと思った。後ろ姿で明確に表情を見せないのがなるほど!と思う前に先に感情を持って行かれた。

このまま星澤さんのアンドロイド、アイについて書くと、機械の動きを期待して行って、もっと動かないという意味の静の演技をイメージしていたんだけど、動く動く。でも、カクカクするロボットダンス的なものとも違って、でも、人間じゃないとわかる動きなんだよね。あ、こういう首の傾げたするね、最近のロボットと見るとわかるけど、常にその動きをして、だんだんと表情に感情が籠る様になって。確かに少しここは人間に戻っているなという点はあったけれど、なんというか、予想していたロボットじゃなくて、マジか……と思った。人間だったらもっと豊かな表現が観れるのに少し残念……とみる前に思っていてごめんなさい。

囚人たちのことを。
個性的な面々だったのですが、もっとそれぞれのキャラが尖っても良かったかなという印象です。まあ、それもアンドロイドとの比較だから、皆同じ人間だしというくくりに収まってしまうんですよね。そりゃあ、アンドロイドのあの違和感と同じくらいの違和感だしたらもはや人間でなくなるし。
なので、人間たちだけのシーンが途中から増えて良かった。あのままだと囚人たちのそれぞれの色が出づらかった。
森は明確に物語を動かすキャラだった。言っていることは感覚的でめちゃくちゃだけれど、とりあえず行動に移すし、壁を作る岸なんかにも踏み入っていくし。実際にいたらうざいだろうな(笑)とおもうけれど、根暗人間からすればそういう遠慮しないところが救いな時もあるから憎めない。
挨拶を返さない岸をめちゃくちゃ呼んでいたり、考え事するのに体動かす脳筋だったりするのがらしいなと笑った。
岸は最後まで1人グループから外れて仲良くなる皆を眺めているようなキャラで、教師になるのも嫌がって、でも、一番アイに影響を与え、愛を教えた人物でもあるんだと思う。最後の感情を知って苦しみながら生きろって、その前に死なれたら困るを壊れられたら困ると言い換えたくせに最後には生きろって言って、本当に不器用な奴だなと思う。自分はもういなくなるのにいつものように過ごす皆を見送って最後に笑ってまた明日と言って去っていくのがお前……!!と言いたくなる。
一弥は良くも悪くも反応が普通。普通に女の子が気になっていて、普通に森の暴走に引いていて、男子会は彼が中心にいて話していたから何だかとても自然に見えたんだと思う。
女性陣に入り晃子は何の罪かも明確で何をしていたかも明確、一番立場が最初からわかりやすいから森と同様に自身の立場で発言して会話を引き出していく。意外に良い人なんだけど、できれば、最初はもっとツンツンして何であんたらみたいなのとつるまなくてはいけないの?みたいな有名人気取りをして欲しかったかな。それくらいのキャラがあっても良いような気がしていた。歌手という設定だけあって、最後の歌って踊るシーンでは活躍していた。意外に森のこと放っておけないところが良い人なんだろうなと思わせる。
奈々はバカだけど素直な子で、途中はそのド直球な反応が笑いを誘い、最後には、誰かがうだうだ考えている時に、別に脱走したくないかもと空気を読まないけれど、誰もが言うのをためらっていたことをスパーンと言って最後の一押しをする役だった。先に言ってよーのあの調子が未だ脳内リフレインする。
桜は純粋に動きとか可愛いなと思う。ぶりっ子とは違うんだけどあざとさがあるというか、こう見せたら可愛いのがわかっている(たぶん役としてわからずにその動きをしている)たぶん成人している役だとは思うけど、高校生みたいだよね。女性陣の中では常識人の方なのかなと思いきや、ペットショップの動物をお持ち帰りして、窃盗罪ではなく拉致誘拐という重い罪の方を願い出たりとかその話を聞いてとりあえず抱きしめてとお願いしたり、意外に頭のねじはずれた子だった。そのギャップもかわいいと思ってしまうから、桜が気になる一弥の気持ちよくわかる。うん、かわいい。
独特のテンポを持っていたのは光。ド級のマイペースというか、ワンテンポ遅れてやってきて、人のペースを乱していく。ストーカーだったそうだけれど、その告白以上には何もなくて、もう少しくわしく!と言いたくなる。単純に一方通行で、相手のことを思わなかったあれは愛では無かったんだということを言わせたかったための設定なのかなと思うけれど。

全体的に囚人たちはテンポが良いけれど、自分の時間を使える人達だったなと思います。作品のテンポに合わせて自分のテンポを乱してあくせくしているのを見かけることがありますが、ここで演じていた人の中にはあんまり見なかったなあという気がします。だから、それぞれが自分の持ち場で自分の間でちゃんと笑いをとっていた。常に何かしら笑うところがあったように思います。

できれば、体力に余裕がある時に観たかったかも(今日は舞台はしごだった・・・)

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Author:幸橋
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ボイスドラマ・ドラマCD作品の感想メイン(時々舞台など)

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