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檸檬

Project 〆KIR

脚本:天野順一朗
演出:佐藤優次
振付:中村萌
石岡遼士
長尾真奈美
橋本顕
柴田茉莉
ZiZi(平熱43度)
関麻衣(株式会社CESエンタテインメント)
三小田昌充
山岸拓生(拙者ムニエル)


※感想が不親切、というかメモだから意味不明
※ネタばれ有り
※作品に抱いた違和感を考察する事が多いので、結果的に批判的な部分も有り

***
9.11のテロをばらばらだった人たちをつなげる共通の物事にしたのはその時を生きた人なら知らない人はいないという意味だろうけど、なんだか社会的なことを露骨に持ち出すと作家さん自体に社会に向けて主張したいことがあるのかなみたいなものを勝手に感じてしまう。
若い時の作品みたいだから社会に物申すうみたいなところがあったんだろうか。
それで言うと僕が語る感傷もなんだか青さを感じる。僕の年齢を考えれば回想は高校生で現在は25~6?だから、その年に合わせたというならそれもありかもしれないけれど。

別に言い訳がましく話した訳ではないし、私自身作家は作品以外で語るなとは別に思わないんだけど、前説で、色々ばらばらの事柄が最後にくっついてわかるという話が多いから、納得を声に出すお客さんがいるという点では、観た後には確かに納得すると同時にあの一言なかったら、何のフィルターもなく見れたのになとなんだか残念な気分になったことも事実。

ついでに制作側のことを先に書くと、開場5分前くらいになったらせめて列作ってほしかったな。本当は客が作ればいいのかもしれないし、待っていた人数がすくなかったからバラバラでも収まっていたけど、ちょっと残念だなと思う。

最初、父親に殴られたという話が出てきた時に、そういう複雑な家庭?と思ったけど、いい意味でとても普通な家族、普通の両親で良かったなと思う。ただ、普通に愛されていたから、普通に愛していたから、自分の負い目でぶっきらぼうにしか対応できずにまとめに会話も視線を合わせることもできないというのはなんだかわかる。この年でもなのか、この年だからなのかわからないけど。

丸尾が一つになりたいと言った時(話がとんだな)、ファンタジーでもなければ、性的なことを考えるのは別に私だけではないと思うけど、彼女が言うと、そうではなくそのまま真っすぐなくらいまっすぐな愛の言葉に聞こえる。年齢に比べて幼いことは事前に説明があった通りだし。あとで腎臓移植の前振りだということがあとでわかるけど(ちょっとそのストレートな繋がり方がわかりやすいけど、やぼったい感じがする)、あのシーン単体ではとても好き。主人公が一つになろうと言ったのはどういう意味だ!?彼女は特に考えて言ったとは思えないけど、お前はそうじゃないよね!?と思ったけど、無力な彼には彼女の望みを口先だけでも受け入れることしかできなかったのかな。

何がひっかかるのか自分でもまだよくわからないんだけど、調子っぱずれな行進曲を聞かされている気分なんだよね。
主人公のモノローグも、ちょいちょい挟み込んでくる笑いも、他の舞台でも無関係な笑いを挟んでくることはあるし、それはそれで好きなんだけど、この舞台に関しては、なんだか、つまついで転びかけて、調子を取り戻したところでまた足をひっかけてみたいな感じになって、ちょっときつい表現をすれば、少々不快とさえ感じる。でも、何がいけないのか自分でもわからない。ずっと真面目に進めろなんて思ってないはずなんだけど。
でも、その中で、まっすぐでシンプルで、他の舞台、他の作品なら真っ直ぐすぎて物足りないと私なら言いそうな丸尾と彼女とのシーンがその調子っぱずれな曲を整えてくれているような気がした。あと、強いて言うならテロを起こそうとしていた団体。
たぶんピースがばらばらなところにまた引っ掻き回されて柱になるものもなく整理できない状態を不快と感じたのかな?それぞれ単体での判断なら好きなんだけど(私も笑っていたし)

僕の過去を乱雑に積み上げていくが、全てを説明しているような気がする。この作品全体の構成も未来を見れない状態も。
自分にも未来を見れない状態があったから、その時のことを振り返ると過去を乱雑に積み上げて、意味がないと断罪して、あの状態を言葉で表現されたみたいでしっくり来た気がする。

三小田とひろしがくっついていたのは、というか三小田何者?
というか、ひろし何者で縦と横の会はずっと僕とつながらないから、お前ら何者だよ?とずっと思っていたけれど。

みかこが看護婦だったというのは、複数のキャラを1人が担うことが目くらましだったんだなというのはわかりやすいトリックだけど、それくらいあんまり手を入れてないものの方がはっとする。丸尾が女性だというのも、柴田さんがやっているのは少年に見えるから?と思いつつ、なんだか異性が異性を演じる時に感じる作った少年っぽさがなくて、それが逆に違和感だったから、ああ、そうか、そうだよねみたいな感じ。

みかこは別の見せ場もあるはずなんだけど、喫煙者の僕を避難するようなことを言いながら、自分が吸い出す流れがなんだか好き。体に悪いですよと言いながら吸う彼女示すものがよくわかってないけど。兄への思いが後ろ向きなことであることの象徴かな。
兄も良いこと言っているんだけど、水虫の流れとか馬鹿にしている?までのえ、とか、は、とかの連続が好きで、この兄妹はこういう人とずれた感じのシーンが好きなのかもしれない(笑)
がんだったという兄の告白は、アメリカに行ったことに後悔がないの説明だったのかもしれないけれど、結果がどうなろうとこの選択に後悔はないというのは、経験したものからすれば説明は蛇足だし、せめてそれっぽい形だけの説明にはしないで欲しいななんて思う。ただの個人的なわがままだけどねーさすがに。

縦と横の会の先生や喫茶店の従業員やおじいさんや他にも色々それぞれの顔が明確に切り替わるのが好きだったな。声は朗読とかに合いそうな厚みのある声だなと思う。
最後のひろしと再会するところの熱演も迫力に圧倒される。

ただ、あのばらばらのピースの収束が少し雑だなというのが残念。
あの日のテロによっていろんなものを失った者たちが集まるけれど、失ったものを取り戻すのが失った人たちの亡霊との再会というのが・・・どうなんだろう?みかこはまだ僕との出会いが変えたといえるけれど、ひろしの父の場合は結構むりやり感があるなというか、あのままだと単に超次元的な物事に救われただけになってしまう。
せめて現実の何かをきっかけにして欲しい。
とどうしても思ってしまう。
でも、幸せな気持ちで眠れたから無意味じゃないというのは、ああ、そうだなと思う。それを超次元的な存在に言わせずに別の形で父に届けて欲しかったよ(今際のことだから、誰にも伝えられないことなのかもしれないけれど)

この作品に対しては、つながりと収束より単発のピースが好きなんだろうと思う。

今更思い出したけど、僕の名前、貢だったな。これは名前自体も臓器移植を想定しているのかな。未来はわかるけれど(名前呼ぶまでに当てられた!←)もし名前にそういう意味を込めているのだとしたら、ちょっとくどいかも?(苦笑)

未来の笑顔に未来を見れるようになったという気持ちはわかる。あの笑顔はとても好きだったし、期待したものでもあったから。

舞台の写真出していたのは良かったな。あれでただの甘酸っぱい恋物語ではないとわかった。檸檬とかあのビビットカラー見たらそう思ってしまうんだよ!檸檬の差し色の衣装も好きだったし、タイトルは檸檬で良いんだけど。
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幸橋

Author:幸橋
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ボイスドラマ・ドラマCD作品の感想メイン(時々舞台など)

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※作品に抱いた違和感を考察する事が多いので、結果的に批判的な感想が多くなる傾向があります

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