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ゾディアック・レコード-黒の夢-「兄弟たちのフーガ」

*出演者*
【牡羊座】春間多々良:平一貴
【牡羊座】春間明里:美乃えり
【獅子座】ライオネル:濱本大史
【射手座】アントニオ:藤原シンユウ

【牡牛座】ジン:井川直紀
【乙女座】ケイト:加茂友美
【山羊座】ジェームズ:谺 顕

【双子座】風斗遊星:成家義哉
【双子座】風斗流星:織田浩輔
【天秤座】ルイ:丸藤祥
【水瓶座】ハロルド:橘志音

【蟹座】シャルロット:月詠深琴
【蠍座】セルゲイ:土方翔平
【魚座】ヨハン:佐藤悠樹

ナレーター:吉田健太郎

ブライト:原田達也
ケイン:オダケンタロー
エイブル:小野達矢

デイジーカッター:加山雄一
リカー:吉浪斗二
ワンダーラスト:長野裕次郎
ニキータ:ふなばしともこ
D.O.A:林恭子
Dr.アシッド:JuN
バッドトリップ:桒名和彦
エンジェル・ダスト:澄乃みや
シスター・オルガ:大月潮
オリバー:ゆっか
ソフィア:高山真利
モナ:野中初音

アンサンブル
来太
堀江康輝
日吉峻也
丸山徹


※感想が不親切、というかメモだから意味不明
※ネタばれ有り
※作品に抱いた違和感を考察する事が多いので、結果的に批判的な部分も有り

***
ゾディアック・レコード-黒の夢-のドラマCD「戦いの序曲」のその後、明里がおひつじ座のレコードを託され、双子座と魚座のレコードが奪われた後の物語。
私が観たのは初日の明里、ルイ、シャルロットバージョン。

一つ言って良いですか?
台本全バージョン入っていると思ってたーーーーーーーーーー!!!!(その日の上演分だけだった)まあ、そりゃそうっすよね、どんなネタバレだというね。冷静に考えればね。でも、色々と知りたかった、あの頃、君は何していたのか・・・という感じで。ブルーレイを待とう。
全体的なところで言えば、完全にCDの続きなので、CDを聞いてない人のための説明が必要になる。仕方ないとは言え、やはりそこはどうしてもシーンとしてだれてしまうし、全部のシーンをやる訳にはいかないから、やはり初見の人にとっても流れはわかるけど、ちゃんと物語を楽しむにはキャラが把握しきれないまま本編に入ってしまうという感覚が残る。やりようがあると良いんだけど、私自身も現状どうしたら良いものかという感じ。ただ、わかりやすさは確かに必要だけど、それが最優先事項かといえば、そうではないので、多少のわかりづらさを伴ってもちゃんとキャラを描くという方針はすごく良いと思う。後からドラマCDを聴いても理解はできると思うし。
照明も朗読劇の割にはいろんな種類の光のあて方をしていたけれど、点滅の多用はやはりちょっと気持ち悪くなるかな(苦笑)後半ちょっとやばいかもと思って目を閉じていることが多かった。面白いとは思うけど。効果音がドラマCDばりに多用していて、こういういのは多分他では言葉説明とかになるんだろうな。CDをそのまま流しているかのように効果音重ねてくるところもあるけど、タイミングが合っているからそんなに違和感がない。
というCDの良さを持ってきつつ、見た目で楽しませる(というか見た目も手を抜かない?)ところがこの団体さんらしいなと思うのですが(笑)衣装がめちゃくちゃ素敵。ケイトの衣装と立ち姿がイメージキャラとは違う感じの秘書感があって好きだな、じっと見てしまった。でも、役者さんも意外にキャラに見た目が近い(もしくはキャラに合っている)ので、キャラが3次元の人間として眼の前にいる体をとっていてもそこまで残念な感じがしない。姿をキャラに似せてるけど、それはちょっときついものがある・・・というのは無きにしもあらずなので、それを考えると皆さん様になっているなと思う。

「燃ゆる想い、繋ぐ光」明里バージョン
メインが明里。白状するとドラマCDの時も実はちょっと不安な部分があった。たぶんヒロイン枠?だとは思うんですが、それにしては声の力がこのままだと周りに負けるぞ・・・と心配したのですが(ちょっと品が有りすぎるんですよね)、後半になると乗ってきたので、スロースタータなのかな?と思っていた。だから、朗読劇も全体は大丈夫だろうけど、最初はどうなんだろうと思っていたものの、そこはキャラを掴んだみたいで、戦闘時の叫び声とか刀を振り回すかっこいい明里が見えるような気がします。ちらほら出てくる粗雑な話し方が馴染んできて多々良と話していると、ああ、確かにこの二人は兄妹だなと思う。リカーが回想の中で師匠に言われたことを素直に受け止めているのが意外だなと思ったら、本当は師匠を慕っていて、それ故の凶行だったようで、ドラマCDではそんなこと全く見せなくて、この物語の中でもきっと誰も彼の本当の想いは知らなくて、悲しい人物だなと思う。ライオネルはなんというか、ライオネル(笑)戦闘シーンとか一番動きがあったし、自由……と言うと違うな、遠慮しない、かな。そんなのがもうあそこにライオネルがいるなと思ってしまう。デイジーカッター、汚いオカマ(笑)が花のついた衣装なのは、その汚いオカマの雰囲気を出すためかと思ったら、そういう能力なんですね。能力ぴったりのキャラクターというか、そのキャラクター故の能力というのか。意外にもキャラクター性にこんなに密接につながっているキャラもいないのでは?と朗読劇という見た目も伴う表現で初めて思う。
アントニオはもう変わらず良い声で、聞こえてきた瞬間待ってた!と想いましたが、それだけではなく立ち姿も様になっていて、どういうことなんでしょう← D.O.Aが因縁の誰かの姿だというのはドラマCDでも匂わされていましたが、まさか因縁があったのはアントニオだったとは。アントニオの戦闘バージョンも聴きたかったなあ(ブルーレイが待ち遠しい)D.O.Aは安定のゲスだった。声だけだと少年という感じだけれど、見た目がもし朗読劇の通り穏やかそうな女性で、本来はその通りにアントニオに接していた人だったとしたら、アントニオの心中は……と考えてしまう。明里バージョンではそんなに反応は見せなかったけど、先代の名前を呼ぶ時は、何にも執着せずにちゃらんぽらんな彼が、やっぱり何か思い入れのある人の名前なんだなという感じがあった。
多々良はレコードが命より大切だと語っていたけれど、明里が語るように何世代も何人もの前任者の記憶と思いを直接受け継ぐ、ここにつながるまでの長い長い時と繋がりを感じたなら、そう思うんだろうか。大切というよりも重荷とは思わないんだろうか。どこかにはそういう人もいそうだけど、少なくとも多々良と明里はそれを尊い人の営み、守るべきものだと思っている。

「たとえ、星が瞬かなくても」ルイバージョン
シルフィード探偵事務所はドラマCDでは出番が少なく、特に遊星、流星がメインだったから、ルイとハロルドはほとんど出番がなく、どういうキャラなのかよくわかっていなかった……という前提はあるんだけど、私の中でルイの株がだだ上がりになった物語でした。ルイが予想以上にかっこいいんだけど、どうしたの?(どうしたのってどういうことだよ)相手をからかったりテンポが良い話し方をするからってのも確かにあるんだけど、ルイとハロルドのやりとりが安定していて、本当に親しげに会話しているようで聴いていて心地よい(他の人たちも別に会話してないという訳ではないけど、やはりセリフ感がある)ルイ個人もゆったり構えて表情や間を使っているから、ルイ個人の安定感もある。ハロルドが元イルミナーレというすっごい背景が気になるキャラだった。ルイとの出会いをいつか描いて欲しい。ハロルドの能力が無防備になるから誰か信頼する人がいないと外じゃぽんぽん使えないような能力なんだけど、それをぽんぽん使ってしまうのが、すごいルイへの信頼感だなとそれをさらりとサポートしてくれるでしょと言うのがハロルドの凄さ。そして、その信頼を余裕で受け止めるルイもまた凄いよね。
ハロルドはピンチの時でもマイペースなんですよね、外側に危機感が出ないだけなのか、彼は自分の命を簡単に天秤に乗せられるところがありそうだけど。援護は期待しないでというのも事実がそうだから困ったなあというくらい。自分のことでもどこか他人事。ルイはそれとはまた違った余裕で、自分には何とかできるという自信……というより覚悟なのかな、何とかしなくてはいけないという。仲間は守らないといけない、遊星と流星を奪われた借りは返さないといけない。名乗りがめちゃくちゃかっこいい。
最初は流星は一命をとりとめたけど、遊星は・・・と言っているのを聞いた時は聞き違い?と思ってしまった。だって、レコードを奪われる時に胸に穴があいたのは、流星の方で、まさか遊星の方が重症だなんて思わなかったから、結構驚きだった。遊星はドラマCDでは本当に子供のようで無邪気でよく考えずに行動するみたいなキャラだったけれど、レコードを受け継いだ流星に対して、そのおこぼれに預かっただけの普通の自分、僕は選ばれない子だったというのがどんな気持ちで言っていたのかと思うと胸が詰まる。言い方は遊星らしく恨み言でも妬みでも何でもないけど、それが逆に悲しくて。ドラマCDで、レコードを奪われる時になんで流星なの?と言っていたのは、こんなひどい目にあうなんて自分が変わってあげたかったという意味だと思っていたけれど、もし、違う意味が、なぜ自分は選ばれなかったのか(神に愛されなかったのか)という意味もあったなら。
正直、彼ら二人は脚本段階の想定とは別の方向に行ってしまったキャラのように思う。セリフだけなら、遊星の心臓が流星の中にあって、ずっと一緒だよ、一人じゃないというすごく収まりの良い終わり方のはずなのに、流星もそれどころか遊星もそんなこと思っていないようだ。遊星の臓器を得て、心臓さえ失った流星が残るのは、彼が選ばれたから。無慈悲で無情な神の愛。そんな悲劇。収まりが悪いのが逆にすごく気になって仕方がない。でも、実はセリフの中にも収まりが悪い言葉たちもいて、世界の半分とか、星が瞬かないとか(見えないを象徴したかったのかもしれないけれど)肯定のようで、完全な肯定ではない言葉たちがすごく引っかかる。実は遊星はすごく複雑な感情を持つ子だったんじゃないのかと思ったりする。
この話ではイルミナーレ本体にいるケイン、エイブルがよく出てくるのだけど、ケインは出てきたシルエットからして、誰だ君(笑)と他よりも見た目のキャラが濃いのがわかる。役者さんは別の朗読でも見たことがあったから、キャラもキャラだし、結構作ってきそうだなと感じていた。良くも悪くも2次元のキャラクター。でも、典型的なチンピラで弟からすれば三下な兄という意味ではこれくらい作るのがちょうど良いのかも。弟エイブルの人の良さそうな声音、笑顔からの、兄へのトゲが引き立つ。エイブルは敵キャラとしては主要キャラでありながらシンプルだから3次元に持ってきてしまうとキャラが消えないかなあと思ったけど、周りのキャラが濃いからあの爽やかさがバランスとって意外にちゃんと自分の居場所というか立ち位置があるキャラだった。遊星とは逆で複雑そうに見えて意外に思考はシンプルで、彼は両親を殺した(と思っている)ジェームズを恨んでいる。復讐したい。それだけが彼の行動原理。それで言うとまだケインの方がエイブルよりも、組織としての立場や、虚勢、弟への家族としての愛情、怯えとか人間らしい複雑さがある。
またも地のユニオンの出番が少なくて、この頃双子座を奪還しようとしていたジンとケイトは?絶対誤解受けているよねジェームズは(あのエイブルに両親を殺したと言われた時の、なんだと?が安定した彼に対しては意外な声音)とすごく気になるんですけどね。チャイナ風の黒装束が素敵な地のユニオンです。すっごいずっと見ていられる。ジンはたぶん一番見た目がイラストとギャップがあるんだろうけど、違和感ないし、威圧感のある役柄のイメージが強い役者さんですが、こういう柔らかいのもスッと受け入れられるんですよね。ワンダーラストとニキータは出番もセリフ数も少なかったけどね、それなのに見た目すっごい頑張っているなあと。せっかくならもっと出番があったら良かったけれど、別の回では出番多いのかな。

「復讐のシザーハンズ」シャルロットバージョン
先の風のユニオンたちと違って、水のユニオンは雄弁に語る訳ではないので、終始落ち着いて、重くもある話し方をする。シャルロットもセルゲイも本心を見せずにトゲのある言葉で牽制して、本当はお互いに家族として思いやっているのに(セルゲイの最後の愛していたははかりかねているけど。家族なのか、それとも、兄と呼ぶ彼女に欲望を見せてこなかったけど本当は女性としてなのか)それを伝わるように言葉を尽くすことも、歩み寄って受け取ろうとする余裕も無いから空回りして、すれ違って、最後の悲劇にたどり着く。
シャルロットが赤い光の中でピアノの曲をまといながら立っている姿は、憎しみに堕ちていく人そのもので悲しいけど、同時に美しい。まさかシャルロットが死ぬ展開になるとは思わなかったけど、セルゲイが苦しみから解放しようと言った時に顔を歪めるのが、待って!と叫びたくなる。シャルロットが馬鹿な人と言っていたけど、本当に進んで何よりも苦しい道を選んだ彼は馬鹿な人だけれど、それだけシャルロットを愛していたんだろうな。慈しんだ子どもたちを失い、本当は一番愛した人を殺して、守りたかったヨハンにはきっと責められる。彼の行先がどこに向かうのだろうかと考えずにはいられない。
ヨハンは子どもたちが襲われたときの悲痛な声を聞いているから、穏やかにピアノを弾いて温かい人達の中で幸せそうに笑っているのを見ると確かにシャルロットのこのままでという気持ちもわかる。けど、一方でヨハンを別の名前で呼ぶシャルロットはひどく悲しそうで、ヨハン自身も真実・・・というよりもシャルロットとのことを知りたがっている、無意識に繋がりを戻そうとしているところがある。シャルロットは優しい世界で彼を包んであげた気になっているのかもしれないけれど、その世界にい続けて彼女を見送ることで、彼女のエゴを守ってあげているのはヨハンの優しさなのかもなと思ったりする。
バッドトリップはすごい小物感のある悪役だったけど、シャルロットに足を落とされて(斬られて)も、魚座のレコードの場所を言わないのが、意外というか、命乞いもしなかったし、彼なりのプライドがあるのかもしれない。暴走したキャンサーに下半身を落とされて何がなんだかよくわかっていない呆けた感じが、逆に彼の凄惨な状態を物語る。あるはずのものがない重大な損失。エンジェルダストは皆さんの衣装を見ていてキャラに合わせてくるなら・・・と期待した一人、可愛いなあ(笑)人形のように無感情にしゃべるけど、繰り返す言葉は、最初は薄ら笑いをして、二度目は声も視線も温度が一気に下る。声にそこまで差がある訳じゃないけれど、明確なその最後にもれる彼女の冷徹さの感覚が好きだな。孤児院の子どもたちは全員死んだ訳ではないからと半分期待で考えていたけど、モナたちは死んでしまったのか・・・いつ帰ってくる?読んでもらいたい本がある、そう甘えてくる彼女たちはもういない。
視覚的なものがないけれど、結構なえぐいことや簡単に人死んでいく。
意味もなくポンポン人が殺され死んでいくのはあまり好きじゃない。だけど、それが人の死なんて歯牙にもかけない神や運命の非常さを示すものであるなら、人が死ぬ理由なんて本当はいらないのかもしれない。

最後のイルミナーレでの流れ、アスクレピオスの杖と蛇遣い座の復活は、次回以降も見に来る、聴くつもりでいる人間からすれば、物語の中枢に関わる話だけど、最後にしては少々冗長だったようには思う。特にその前の復讐のシザーハンズの静謐さが良かったからさ。ブライトの気持ち悪いくらいの穏やかさ、憎んだアストロローグを使った義理の息子たちを簡単に許し、家族と言いながら、やはり実の妻と息子への執着を見せる声。彼はどこか歪んで狂っているように思う。呪い、病気のせいかと思えば、そんなこと関係なく、その前から。あの気持ち悪い恐ろしさは良いなと思う。それと最大の脅威とされている裏切りの13番目の弟子。そして、改めてやってくる全面抗争。その辺、もう少し凝縮できたら良かったかなと思う。エピローグとしての余韻をもたせるのなら。

今回、あのナレーションもドラマCDも含めて、ゾディアック・レコード-黒の夢-の特徴で、朗読でも健在だったんだけど、安心して聴いていられるから録音?と思ったら生だったらしい。実は一番セリフ多いのでは?(笑)


番外編みたいな話をするのかなと思ったら、ちゃんと本編で、CDでは描けなかったキャラたちの深掘りもあって、キャラクターをきちんと扱って、愛している感じがする。
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Author:幸橋
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※ネタばれ有り
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