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空室 Breakfast/Dinner

青色遊船まもなく出航No.2

空室
Breakfast/Dinner


※感想が不親切、というかメモだから意味不明
※ネタばれ有り
※作品に抱いた違和感を考察する事が多いので、結果的に批判的な部分も有り

***
初恋の人を忘れられずカラオケ店で働き続ける亀山、けれど、医学部を目指して浪人中の妹好から予備校に通うための費用が必要だと相談される。

観たのはdinner。
後からもう少し書きたそうと思ったけれど、一旦ばっと書いたメモだけ。

亀山がカラオケ店を辞めると行ったのか捨てていくと言ったのか、新天地へ行く、それなのに最初の最初で泣き出しそうで。
寂しい、変わりたくない。最初のその泣きそうな顔があるから嘘だとは思わない。でも、そんなことを言うけれど、君だってここを捨てていく。そんな矛盾。

辰巳は適度に自分の役割を知ってる。塾の先生というのが生徒にとってどういう存在か。
自分たちがただの手段だと知っている。生徒やその家族の目的も事情も選択も知った事ではない。ただ、手段としての勉強を教える、合格する可能性を上げる。それ以上はできない。それ以上する必要もない。その距離感が、もう一歩踏み込まないその距離が、空虚でありつつも落ち着くのは私だけなんだろうか。

犬飼は小学生でもわかるように説明しようとして、逆にわかりづらい。
応援している、無理をするな。
誰もが変わっていき、変わらないものはない。いくらを食べなかった自分と今では食べる自分。こんなに人は変わって行く。
生徒に教えるように亀山兄妹に教えるけど、それが伝わっているのかいないのか。
変化することが彼の日常。それが彼にとって普通なんだろうと思う。毎年毎年生徒が卒業して新たな生徒が来る、先生という存在はそれが普通。
でも、必ずお茶を出す習慣もあって。習慣には従順な人な気はするんだけれど。人が移り変わることすら彼には習慣の一部なのかもしれない。
どうして他塾の先生がいるのに怒らないのか、誰もが思う。
合格させてあげたいから。そのためには自分ではダメだから。
割り切っているというよりも、自分の格を理解している?ただの町の先生。まだもう少し犬飼は謎だ。

亀山と和虎はそれぞれモーちゃんがいるカラオケ店と猿渡が来るアパートを何もない、空っぽだと言う。
自分がいることが空っぽ。
和虎はただ悪気なく気づいてないだけな気がする。あとからだんだん引っ越しが近づいて、猿渡がいない空間を自覚し始める。
彼は自分の人生は空っぽだというけれど、本当は目に入っているだけで知覚してないものが多そうだ。
でも、亀山は?ここにいることが不毛だと自覚している。それはモーちゃんには悪いけれど、彼女の有無とは関係なく。

空室。
思い出がいっぱいだけど、それは孤独ないっぱいなだけで、悲しいだけ。
そこが何もなくなっても、捨てて先に行ける。
もちろん、空っぽなのが悲しいもある。そこに必ず変わらずいて欲しいと思う(それが和虎だったり犬飼だったり)
でも、ずっと待ち続けるよりも、時々思い出すくらいの思い出にしておくのがちょうどいいものもある。

何かで空室を埋める。勉強で、娘を治すという友人の夢で、自分の空白を埋める。


自分以外のものに夢を託した人間は、託す相手がいなくなったら空っぽなんだろうか。
夢を託した期間は無駄で、自分には何も残らないんだろうか。
次美は引きこもりの劣等感を一美が夢に破れて、自分の行為が無駄になったせいだと言いたい。それか、単純に寂しくて悲しいだけか。

兎子の従姉もそこそこ遠めの親戚だというその距離感、ドライさが好きだと思ったけど、次美がとらわれているそれは、兎子にとっても一線引きたい思い出なのかもしれない。
一美に夢を託した自分と今の自分は違う。今の自分はもう一美の歌に夢を託せない。
自分も相手も変わったのだと受け止めることは寂しいけれど、その寂しさを受け止める。だって、人間は変わって行く生き物だから。

好の気持ちに最後まで寄り添う人はいない。強いて言うなら犬飼だけど、彼も彼で先生としての接し方がある、亀山も兄として、相馬も先に進んでいく。もちろん辰巳も。
それは彼女にとって薄情なんだろうか。彼女の必死な思いに誰も踏み込まない。でも、その距離が必要で、一緒に落ちていくことはできない。できないし、すべきでもない。
でも、好が次に進めることを待ってはくれている。
鮮烈な救いではないけれど、その距離感が優しくて安心する。

モーちゃんは声が可愛いな。
一美は挫折してもまた何かに挑戦するのが強いのか懲りないのか。でも、性質の違いかも。変わらないことを幸せと感じるか、いろんな景色を見ていたいと思うのか。どちらにしろ、自分が自分の幸福の形を選ぶしかない。

亀山の声が厚みがある平坦さ。前に齊藤さんの演技見たことあるけど賑やかな役だったから、ああいう声の出し方だったっけ?こういう役だからなのか。


失って豊かに、の答えが実は私にはまだよくわからない。失うことで優しくなれるとかであればきれいごとだ。
失って弱くなって、少しは臆病な人間の気持ちがわかるようになるかもしれないけれど。

青色遊船さん(青色有線さん込)の中では地味な印象を受けるけど、なんだか寂しい空白が逆に優しくて居心地が良い。疲弊することが多い観劇の中でそういうことがあんまりなくて、でも、なんだか心がそわそわざわざわする。

何の因果か、私も思い出と周りが変わって行く寂しさに固執する人間で、重いそれらを捨てられずにいた。それらを抱えてもここは空っぽなのになあ。
この行為を捨てるというのかわからないけど、理解するべきだとは思う。後生大事に抱えているものはもうここにはないってことを。
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※ネタばれ有り
※作品に抱いた違和感を考察する事が多いので、結果的に批判的な感想が多くなる傾向があります

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