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ノッキン オン ヘブンズ ドア

Bobjack theater vol.24

■脚本
守山カオリ

■演出
扇田賢

■演出助手
片岡由帆

■Cast(Aチーム)
丸山正吾
渡壁りさ
蜂巣和紀
池澤汐音
(以上Bobjack Theater)

船岡咲
栞菜
森岡悠
名倉周
太立健
岡部直弥
小林加奈

小玉久仁子
高田淳

■Cast(Bチーム)
民本しょうこ
宮井↓↘︎→↓↘︎→+P
小島ことり
渡辺宏明
(以上Bobjack Theater)

東将司(Grab“A”)
土井裕斗
松木わかは
倉持聖菜
宮島小百合
添田翔太
水野絵理奈

田中彪
高橋明日香


※感想が不親切、というかメモだから意味不明
※ネタばれ有り
※作品に抱いた違和感を考察する事が多いので、結果的に批判的な部分も有り

***
観たのはAチーム。

記憶力の悪さは常になんですが、実はいつも以上に覚えてない。台本ほしかったなあ。
こういう時、大抵私は最初にフィルターがかかる。色眼鏡、偏見とでも言っていい。思ったのは、こう、型にはまった話だなと。
だから、たぶんいろいろ汲み取れてないんだろうなあと思っている。
別に予想外じゃない。これまでの公演の写真を見るにコント的な笑いをとりにいって、スピード感のある笑い有り涙有りの話、所謂「面白い」と書かれるような舞台を作る団体なんだろうなと思って観に来た。全然悪いことではない。私は普段面白いという言葉は使わないけど、そういう作品を作って長くファンをしている人がいて(それっぽいお客さんがたくさんいて、めちゃくちゃ笑って泣いてた)すごいことだなと半分嫉妬を感じながら思う。私もめちゃくちゃ笑ってた。
ただ、他の舞台で見知った役者さんがいる中で、そうではない何かを期待したのも事実だった。だから、途中まで予想通りだったのが、ホッとしたような残念なようなそんな気持ちだった。
そういうフィルターがあるから絶対色々と汲み取れてない。そのフィルター越しでは、物語も、ちょっと人間関係が込み入っていて推理部分があるけど、概ねとてもシンプルだと思う。
幹也が賢木家に恨みを持っててその復讐で夫になったとか、雪華が金持ちならではの孤独を抱えているとか、国生が最愛の妻を亡くしているとか、みのりや楓が天涯孤独だとか、彼らの人生に抱える悲劇がシンプルで、言葉を選ばなければ使い回され、使い古された設定たち。
なのに、なんでかなあ、なんで「本気」なんだろうなあと身も蓋もないことを思う。
どこでだったか、周りのお客さんが泣き始めた時に、泣く人がいると自分は泣けないんだよね、逆に冷静になるもんで、別に誰も悪くないんだ。悪いのは私が感動できない人間のせいで、それを周りのお客さんのせいにするような八つ当たり気味なことを考えることがなくなるくらいには大人になった。でも、今回もこのまま、カラッカラに乾いた目で終わるんだと本気で思っていたんだけど。
たぶん引き金は国生だった。自分には悲しんでくれる人がいないと雪華が言った時に、自分もそう思っていた(セリフうろ覚え)と答えた彼の声に数秒遅れて、なんだ今の・・・と思った。
これまでの予想なら、その通りになった予想なら、もっと涙ながらに痛切に訴えるように叫ぶように言われると思ったセリフ、それか噛みしめるでも良い。そうではなくて、スイッチが切り替わるなんて言葉があるけど、そんな切り替わりエネルギー、力み、前兆、予兆?何でも良いけど、何も感じずに、吐息をするように彼は孤独を吐露して、それが君の本性かと思った。
なんかそこからダメだったんだよなあ。楓が母の手紙を見て涙するのも、みのりが実は残された肉親の楓に語りかける必死さもその涙も、田中が雪華がくれたブレスレット?を見せて、過去を語る時も、まさか手紙読むクマオにまでやられるとは思わなかった。なんでだろうなあ、お話の設定自体にははいはいと思っているドライな自分を感じながらで、一方で涙目になる自分がいる。
それこそ、繰り返すけど、どうして本気になれるんだと思ってた。私が涙したのは、たぶん役者さんのその本気の部分だ。私は役者じゃないからそのあたりはわからないけど、役のバックグラウンドが言わば、平面の丸三角四角みたいに提示されて、どうしてそれにリアルな感情を伴わせられるのかが私にはわからない。
みのりは森岡さんが本気で叫んでいるみたいに見えるんだよなあ。以前見た役もそんな感じだった。もっと演じた方が良いという意見もあるかもしれない。私も一時期そう思っていた。でも、こういうのって天性のものだと思うんだよね。あの素というかそのまんまの純真さと天真爛漫な感じ。笑顔を見るだけで元気になれる。他の人が望んでもできないこと。それをわざわざ捨てることもないんじゃないかなと今では思っている。逆に岡部さんの場合は田中という役が本気で叫んでいるという、本来の役者さんという感じ。こちらも別に演じている、作っているということにどうこう言うつもりはない。ただの性質の違いの話だと思う。

でも、何だろうなあ、みのりが母親の言葉を代弁して、父親も祖父母も全部自分が代わりをするが鬼気迫る感じを受けたのは何でだろうなあ。落ち込んでうつむき加減なのをそう感じたのか。でも、強迫観念っぽい何かを感じて、だから、みのりは母親が好き、以外の恐いという印象を持っていたんじゃないかとその時は思ってしまった。それが負の方向へ振り切れた今まで森岡さんで見たことのない図だったなということで印象に残っているのかも。
でも、国生も良いお母さんだと言っていたから、たぶん私の勘違いなんだろう。その後の楓への手紙もひたすら優しいお母さん像だったから、恐さという要素は彼女にはたぶん本来はないと思う。
でも、二人のお母さんは17で妊娠して、その後にみのり妊娠した時も父親はいなくて、どれだけ男見る目ないのか、運が悪すぎるのか。慈愛に溢れた母親像を見出すには行動面がちょっとなあ・・・と思う。楓の時と同じ相手ではないよね。

雪華は根っからのわがままお嬢様という感じだったから、自ら死ぬと言うとは思わなかった。語弊があるかもしれないけど、優しい?幹也も別に金のためとかではなかったし、この作品の世界は優しい世界なんだろうなあと思う。本当の悪意というのは排除された。雪華の父親が悪意の象徴かもしれないけれど。書いた人なのか、この作品を書いた意図なのか、わからないけど、悪意を避けたのかもしれない。意図ほど明確な感じはしないから、書いた人の性質っぽい気もするような。他の作品を知らないのでなんとも言えないけど。

固定の型にはまった演技・ストーリー、マイナスな言葉を使えば、テンプレなものに対しては、たぶん批判的になりがちなのを自覚している。それがリアルタイムで見る舞台ならなおさらのこと。そんな演技が見たいなら映画かテレビドラマかもっと安定した媒体で見れば良い話なんだから(とはいえ、物理的に距離を詰められないからわかりやすく演じなくてはいけないというのも理解している。矛盾が多すぎるな)
という中で、個性的なキャラが多い中で、礼音はもはや型にはまったキャラが作られている中の一人で、後から個別事情が出てきて人間味が出てくる須磨と幹也ともまた違うんだけど、その造り物感が洗練されてるというか、スマートというか。意図して魅せるってこうするんだなあと思ったりする。おおきく振りかぶって思いっきりボールを投げるんじゃなくて(それが須磨とか幹也とか詩なんだけど)小出しにお菓子出されて餌付けされてる感じ?なんでそこで欲しいものわかるの?という。
でも、彼も別に個別事情がないわけではなくて、国生に好きな人が増えて、その人に愛情を覚えて、1人じゃないと思えれば良いとみのりを助手にさせた話をした時、千尋ほど物理的じゃないけど同じくらい強引で、同じくらいエゴだなと思った。でも、国生が話した自殺未遂で知り合いが皆泣いてたと話した中に、きっと彼もいて。エゴだろうとなんだろうと無理やりであっても、彼をこちら側に引き止めるために手段を選んでられないと思ったんだと思う。最後に別行動する時に国生とこぶし突き合わせるのが、シンプルにかっこいい(詩はかわいい)

千尋はちゃんと話す時はちゃんとした話し方だから、ビジネスウーマンなんだと思う。パンツとかちゃんと線入っているし(なぜか舞台で着るスーツが嘘だろってくらいしわくちゃなのを見かけたりするから。そういうのは普段着てないのがわかる・・・)関節部分のシワはまあ許容範囲。
どこだったかな、あのテンション高い千尋と国生が同じくらい空っぽで遠くを見る目をほぼ連続して、この人達の根本にあるのは同じなんだと思った。

桃はあれはメイドじゃないのか、執事なのか?雪華が恵まれていると爆発した時に、幹也ほどじゃなくても賢木家に恨みがあるかと思ったけど、明確には書かれてない。使用人で子どもの頃から仕えていたなら、苦労もあっただろうし、物理的に満たされている雪華に嫉妬するならありえないことではない。
雪華に嘘つきの癖があると言って報告書をでっちあげて欲しいという依頼をトントン拍子に話を進めるあのシーンがなぜか個人的に好きなんだよな。こうして世間ってまわってるよなと思う。

みのりと楓はあんまり似てないと思ってたけど(楓がしっかり者と言わなくても、常識人)最後の紙めちゃくちゃにしてるところが、ほぼノリ(いや、中身は真面目にやってるんだろうけど)でやってるみのりと表面も真面目な感じの楓で差はあるけど、やってることが同じだから姉妹だなあと。そして、楓が妹好きなのがかわいい。楓のその反応も優しい世界だなと思う1つで。確かに楓には祖母がいたけど、やっぱり母親は特別だと思う。その母親とずっと一緒にいられたみのりに嫉妬がなかったのか。すぐに母親のことを教えて欲しいと受け入れる楓、性格良いなと思う。

個人的に共感しやすいのは明石だったんだけど、彼女に割いている時間はなかったか。子どもたちの前に立って教える教師を一時期目指していたのに、今では引きこもりのニートって掘り起こせる部分が大量にある気がするんだけど。たぶんコミュニケーションの方で引っかかったんだよね?だから引きこもり。でも、楓に付き添ったり須磨に約束を破る時はいつかという相談に道筋を示したり、教育者としての素質はあるだろうから何かしら再出発するところを見たかったけど、だいたいコメディで使われていたのがなあ、話の本筋からはずれるから仕方ないとはいえ、もったいない。

国生が二日酔いでボキャブラリーが馬鹿になってるのがツボだったんだよなあ、可愛いか。ボケる側かと思ったら、結構な割合でツッコミだったけど。

全体でのボケる数が尋常ではないので、こう笑いへの執着は並々ならぬものがありそうだけど、そのエネルギーを別のところに突っ込んだらどうなるのかは見てみたい気はする。
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幸橋

Author:幸橋
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ボイスドラマ・ドラマCD作品の感想メイン(時々舞台など)

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※ネタばれ有り
※作品に抱いた違和感を考察する事が多いので、結果的に批判的な感想が多くなる傾向があります

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