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ボクがキミに出来ること

アッガンベープロデュース第2回公演

作・プロデュース:師石みほ
演出・脚本協力:シトミ祐太朗

松岡一平、花塚廉太郎、岡延明、谷口慧、春村奈々、宇野康洋、夢麻呂、朝倉利彦、石川美樹、黒須みらい、今村祥佳


※感想が不親切、というかメモだから意味不明
※ネタばれ有り
※作品に抱いた違和感を考察する事が多いので、結果的に批判的な部分も有り

***
全体的な印象は上澄みが厚く溜まって、下が薄い感じ。広がりと深さはないけど、今ここに現れているものに部分的な厚みがある(必ずしもそういう訳ではないシーンもあるけど)

記憶が薄いので、こういう時は漏れが多い(と毎回言っている気がする)
ストーリーがあまり順序立ってないかわかりやすいシーン分けがないとこういうことがよく発生する。たぶん今回は後者の典型。
びっくりするくらい見せ場や意図的に魅せるシーンがなくて、これを舞台にしようとよく思ったなとさえ思う。同人の小説くらいならありそうな気はする。でも、だから、逆に新鮮に映ったんだろうと思う。ここならもっと作ったシーン、作った設定を持ってくるはずだと思うところで、何も起きないし、演出的にも、強調がそこまでない。
兄弟の見せ方なんてそうで、遼太郎の過去と現在の失恋話いる?と思う。遼太郎の引きこもりになった経緯には必要かもしれないけれど、直人はもうすぐ死ぬんだよ?なんなら遼太郎もいつ死ぬか知らないけど、近々死ぬ可能性高いのに、そんなことにシーン使って良いの?会話使っていいの?(メタ的な発言だけど)と思うこと多数。
明恵が兄弟仲を引っ掻き回すのかなと思ったら、そういうこともなく、あっさり退場していったし。明恵もこの作風に象徴するようなキャラで、「きれいなお姉さん」以上でも以下でもない。もっと人間味というか、アク?クセ?があっても良いかなと思うけど、立場としてもこれ以上深掘っても仕方ないキャラだから、遼太郎の目にキラキラして映る女性それだけに抑えておくのが正しいのかもしれない。この後の予定を聞かれてありますと自然に答えるあの間……ではないんだけど調子?言い方?は良いなと思う。宗介が手作りのハーブティーとかキモいのでは……という反応する中、好意的に受け取る彼女はその実、遼太郎には無関心(幸せに酔っている)せいだったのかと(笑)

という恋愛話だけど、一方でストーリー進めるためではない(一応設定説明の役割はある)そんなどうでも良い兄弟のわちゃわちゃした会話がなんだかホッとするんだろうと思う。物語の本筋に関わること以外兄弟会話にあんまり作り込みを感じないのは演出家が比較的世代が近いからなのか?(いや、年齢知りませんが←)自分に近い存在をフィクションにしづらい(技術的なものより、感性、好み的な問題で)のかなと。男性が女性演じた方が女性らしくなる女形的な意味合いで。
それが良くも悪くも自然。ホッとすると同時に引っかかりが薄い。だから、記憶力が悪い私がなおさら何があったのか覚えられない(苦笑)一長一短かな。
家族の話という以外に、この作品がどういう話なのかよくわからないと思っていた。見て、確かにこれはこういう話だと関係者でも言いづらい。引っかかりや、意図的な「魅せ」が少ないから(最初に戻る)

ベテラン死神がずっと一本調子だけど、私の記憶では最後以外2つのセリフで声音が変わる瞬間があって、死神ですから、みたいなのと、もう一つ(忘れた・・・)雰囲気としては悪魔の囁きのようなちょっと猫なで声が入ったような言い方なのに、嫌な感じがしなくて、この人(死神)何考えているんだと思ったら、本当に陥れるためのものではなかったらしい。そこそこセリフ数あるのにその数語のためにあの調子を揃えているって一貫してるなあ、演出ではなくて、役者本人の作り方なのかな。

最後の宗介が置いて行かれっぱなしだとこぼす気持ちはわかる。自分も末っ子だったから。なぜ、正也に触れさせたのが、宗介だったのか。話からすれば、彼にその末っ子としての気持ちを語らせる場所が必要という理由があるのかもしれないけれど、彼は1人だけ死神が見えないけど、その存在を信じた。そんな彼だから見えない兄を信じられたんじゃないかと思う。
額を合わせて寄り添うあのシーンが一番好きだな。もはや触覚でしか相手の存在を確かめられない。あそこで泣く人が増えた気持ちはわかる。人よりも泣けない私も涙腺やばかった。曲の影響だけではないと思う。
遼太郎もそばに行くのに直人だけ近くに行けなくて、最後の最後までお前は自ら飛び込めないんだなと思う。そういうところが次男で、動けない彼を迎えに行く正也はやっぱり長男なんだろう。

オープニング前の導入のボリュームがおかしいんじゃないかってくらい実は耳に痛かった。劇場規模間違えているんじゃないかと思うくらい。前の方にいたせいなのか。でも、後から気にならなくなったから慣れたのか。いや、でも、最初はやっぱり叫んでいた気がする。シーンとしても勢いが必要なのはわかるけど、勢いにあの発声はそこまで必要なのか……どちらかと言うと最初の正也、もしくは、導入シーンを引っ張る新人死神の発声に全員合わせた結果のようにも思える……
言っておくとどちらも別に悪くない。新人死神のあの真っ直ぐに可愛いキャラは必要だと思う。変に特殊なキャラ付けせずに一生懸命で元気な可愛い女の子をストレートにやって良かったなと思う。実際顔小さくて可愛いからなんだかかわいこぶっても違和感がない(笑)
死神の衣装は変にファンタジーではなく、現代の服を少しアレンジした感じなのが、作り物っぽくなりすぎず、とはいえ現世の存在でもない感じでちょうど良かった。舞台セットも簡素だけどセンスが良いなと(センスがない私が言ったところでだけど)鼻につかない。主宰者さんがこういう作った感じの薄いものを好むのかな?

素人の全くあてにならない勝手な兄弟(役者含め)の印象を書くと、
作品のぼんやり感をキャラにしたらこうなるのではと思う主人公直人。でも、その曖昧な彼の役柄把握が上手い気がする(上手い下手とか書きたくないんだが、良い言葉が思いつかない)ちょっと反抗的な素直になれないキャラを一通りに演じている感じがないけど、まとまりは良い樹がする。けど、見せ場が少ないから刺さるところが少ない。脚本をひっくり返せというのも酷な話だけど(というか語弊が・・・)不足を埋めることはやろうと思えばできた気もするんだけどな。
宗介は役を自分の得意どころに引き寄せて料理している感じがする。そういえば、ああいう可愛いキャラを舞台で見るのは初めてな気がする。イケメンなのに首しめられた時のあの顔芸はすごいなあ。できることよりもやってしまうことが(笑)表情豊かななのは写真で想像はつくので、そこまで意外ではない。おばさんを送っていったり、引きこもりの兄遼太郎が少しでも社会復帰の兆候を見せると喜んだり、彼女も恋愛相談の末にできたしと末っ子なのに卒なく周りをサポートしてるんだよな。でも、それは周りからの何もできない子ども扱いに対しての彼の反抗コンプレックスの裏返しなのかもしれない。意図的な面倒見の良さ。比較して長男正也のあれは素というかもはや性格だから無意識だな。正也は、演じている方が正也に似ているのか、素直にそのままやるから、物語上、空気な彼は途中まで存在感が薄い……そのままストレートに演じるから、最後の死ぬ前の兄としての言葉がストンサクッと刺さるんだろうけど、それまでがもったいなさすぎではと。蓋を開けてみればもうすぐ死ぬというのをわかっていて、かつ、直人の隠し事も知っているという盛り込める要素いくらでもあったキャラなはずなのに、それを示唆する部分あったかな、ダメだ、記憶が薄くて思い出せない……少なくとも物語や演出で見せるような部分はなかったはず、でも、あのストレートに脚本の「セリフ」に忠実な演じ方だから視線や間で思わせぶりな感じを出してはないんじゃないだろうかと……(もはや超適当な想像)
遼太郎は兄弟の中ではキャラが付いている唯一と言っていい役どころなきがする。でも、彼だけ作ったキャラを出すと浮くしなあ。とはいえ、あのキャラを自然っぽくやるのは野暮ったく見えるんだよなあ……あ、キャラとしては野暮ったく見えて良いんだけど、キャラの成形が?(自分で書いててわからなくなってきた)手を繋ごうという兄らしさと最終的に宗介の胸ぐら掴んでいくきれいにいかないギャップとか彼が引きこもりから抜け出して逆転していた兄と弟の立場戻ってきた象徴でもあるから、ここはもっと作っても良いのかなと個人的な好みでは思う。そうでなくても好きなシーンではあるけど。

カエルの願掛けは一般的な話だけど意外に好きな要素ではある、実家にもカエルの置物があるから皆が戻ってくるお守りのような存在として見てしまう気持ちはわかる。

明恵の件もそうだけど、宗介の彼女も直接的には出てこず、本当に変に女の子入れてこない話だったなあ。その割りに1時間50分って何にそんなに時間使ってたんだったか。

最後に弟たちの前に姿を現すための代償として正也の魂が消えるのは本当なんだろうか。その割にはためらいがない。存在そのものが消えるのにもう少し恐怖やためらいがあっても良いんじゃないのかな。すでに地獄行きの取引をした彼だけど(あの死神の手を取ってくるりと反転して起き上がるのかなぜ個人的にツボ)それを言うと直人も死ぬことに恐怖心があまりないけどね(苦笑)こういう時は死ぬことに恐怖しながら、それでも、残りわずかの時間を未練や心残りのために使うという話になりがちなのに。彼の目的は金を取り戻して被害者に返すということだけ。それもどこか投げやり。被害者のためというよりも自分が汚名をかぶったまま死ねないというのがある。それを益々家族に合わせる顔をなくすからだろうか。ずっと帰れなかったのも、父からの勘当もあるけど、父親の死を看取ってやらなかった(かつ、たぶん葬式も出てない?)負い目だろうし。
死神の後ろ向きな死に方というのはある意味的を射ているのかもしれない。死ぬことをちゃんと考えてないという意味で。正也の場合はあんまり後先考えて無さそうだな、彼にとって兄であることが存在意義なんだろうし。

父親の酒のんだくれて子どもたちがもう母のことを忘れていつも通りだと写真に話しかけているのが、しんどい。彼の気持ちもわからないではないけど、子どもたちからすれば、はあ?と思っても仕方ないし、直人の怒りだって最もだ。彼らだって悲しくない訳ではないけど、皆で力を合わせて生きていこうと必死なのに、肝心の父親がこの様なら、怒って当然。だけど、父親には父親だけが背負うものもあって、それが金がないから治療できなかったという一言で地雷をぶち抜いた。
母親の望みの通りに病院の治療ではなく、家に帰ることを選んだけど、彼は彼女の選択だとは思ってないだろうなあ。たぶん自分が殺したくらいの負い目は持ってる。殺したくなかったけど、殺した。その苦しみを子どもたちは知らない。
母親はしっかりものの母性に溢れた人として子どもたちの中に残っているけれど、それを守ったのが父だとは思ってないんだろうなあ。

おばさんは単純に良い人だなと思う。遼太郎が引きこもりから一歩ずつ抜け出すのをいちいち喜んでいるのが微笑ましい。ああいう、見るからに田舎のおばさんってちょっと見てて疲れることが多いんだけど、そうでもなかったのは、兄弟のテンポに合ってたからかも?こういう時は若い人たちが良い人なんだけど辟易する・・・という感じがあるけど、それがあまりなかったせいかな。

ついでのようになったけど、周平は結構スマートなキャラだったなと思う。キャラがスマートというか、作品の中での在り方がスマート?そこまでしゃしゃり出てこないけど、ちゃんとクズで悪者で、勧善懲悪のごとく死神に手ひどくやられて見苦しくも逃げ惑う。役割をちゃんと担ってる。悪者って言っても嘲り高笑いみたいな無粋なことはしない(しても良いんだけど、ただ悪役よろしく笑えば良いみたいなのはあまり好きじゃない)彼は兄弟の母のお金よりも家族の愛情と真逆のお金に執着した人で、あまり背景を描かれなかったけど、家族仲あんまり良くなかったんだろうか。

ここまで書いてきてふと思ったけど、もしかして女性の扱いが男性と比べて雑?いや、メイン男性だからなのか、新人死神はそうでもない?でも、役者さんと役が合っていたせいとも言えなくもない・・・私の好みの問題ということも否定できないしなあ。

これは他人のためか?自分のためか?同情は他人のためではなく、自分のため。
言葉ではなく、かけるなら命を。
問いかけとしては面白いけど、死神のあり方もう少し噛み砕いて説明……というか組み込んでほしかったかな。あの同じ言葉を繰り返すのではなく。音だけだと把握できないままセリフが終わっていく(苦笑)
これは他人のためか自分のためかという問いと死神を出したことをリンクしているはずなんだろうけど(もちろん兄から弟へ、それだけではなく、親から子へ、子から親へ、弟から兄へとか)整理できてないかなあ。少なくとも私の中では。軸となるテーマがあるというよりも細かいテーマがパラパラある感じ。そして、最後に力技で本筋に戻した感じ。

色々書いたけど、こきおろしたい訳じゃない、もったいないと思った部分があるだけ。そして、自分の記憶力の悪さにちょっといらついて八つ当たり気味なのは……まあ、否定しない(子どもか)
好ましく思う点は多々ある。テーマテーマと言いながら、それをこれ見よがしに見せられることに対して少々食傷気味である時に見てホッとしたというのは本当。
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Author:幸橋
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