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視聴note   嘘の胎動

2017_12_16 .Sat
舞台  
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「山荘秘聞」
八島守子 橋本佳奈
越智靖巳 木下章嗣
原沢登 菅原壮一郎(LEOPARD STEEL)
歌川ゆき子 西野五月

Staff
企画·脚色·全体統括 仲野識(少女蘇生)
原作 米澤穂信「儚い羊たちの祝宴」

「山荘秘聞」
演出 仲野識(少女蘇生)
演出助手 島野駿(少女蘇生)

演奏 村田貴章・阿久津大樹
舞台監督 東野伸一(Bye-Bye-Yellow)
舞台美術 眞野祐美子(こわっぱちゃん家)
照明 山崎永之
音響 西園貴之
制作 麻倉未夏(少女蘇生)
イラスト 立枯なろ

【注意】
※感想が不親切、というかメモだから意味不明
※ネタばれ有り
※作品に抱いた違和感を考察する事が多いので、結果的に批判的な部分も有り
別荘・飛鶏館の管理を任されている屋島守子。飛鶏館に魅了され、完璧に管理をし、しかし、客が来ないことを不満に思っていた彼女は、熊を見回る中で、山から滑落した山岳部の青年越智を見つけて介抱する。けれど、彼を探しに来た救助隊に彼のことを告げない。

最初に書くと原作を読んだことがないので、それは原作がそうだからという部分があるかもしれません。
雰囲気も前振りも恐らくはサスペンスに近い話なのだろうと思いました。また、原作が出版されている小説というならば、物語の巧拙を気にする必要も恐らくはない。
言ってしまえば、想定が出来て、良くも悪くも想定の範囲内。安定して心配なく朗読のステージを聞きたい人には、ほとんど語り手の屋島1人だったので、安定していて、他の演者さんも舞台慣れしているのか、ゆったりと構えているので、時々朗読公演に感じるようなどこかせいているところもなく聴きやすくはありました。
逆にびっくりワクワクするものを望むのであれば、多少の物足りなさを感じます。私はどちらかと言うとこのタイプです。嫌いな人混みを抜けてわざわざ行くのであれば心躍る物語が見たい。想像出来ないものが欲しいというのには少し不足かもしれません。
一長一短で、人の好みでも左右されるかなと思います。
1つだけびっくりしたのは、実はあまり良い点ではなく(最後には好ましい点に変化するのですが)、ゆき子役の西野さんってこんなに滑舌怪しかっただろうか・・・と第一声聞いた時にはびっくりしました。あれ、音声作品で滑舌気になったことなかったけど・・・どうなっているんだ、というびっくり(苦笑)でも、屋島と向き合う最後の緊張感のあるシーンでは迫力のあるセリフ回しを聞けたので、あれは、きっちりした屋島と対比して、少々粗雑でやる気のないゆき子の性格を表すためだったのかなとは思います。そして、最後のシーンとの差を出すためと推測しています。滑舌気になるぎりぎりの線だったかな。
今回の朗読は橋本佳奈さん、ボイスドラマではあおいろさん目的で観に行きましたが、語り手なので、ゆき子ほどは挑戦は難しいですね。全体通して安定していたと思います。声の端々にあおいろさんの声音を見つけるとなんだか嬉しくなります。音声ではぶっきらぼうな少年イメージだったので、今回のような落ち着いた丁寧な女性役だったという点では予想外ではありましたが。少年にも出来るような高いような、でも、女性としては低さも感じるような声は屋島の雰囲気には合っていたように思います。でも、彼女、19歳のゆき子と同じくらいなんですね(苦笑)ちょっとそれだともうすこしわかさがあっても、でも、老成しすぎているところに彼女の異常さを感じなくもなく、難しいところですね。

生演奏は意外に上手く演出に組み込まれていたなと思います。かなり物語と抑揚をつけるのに一役買っていたので。タイミングを合わせるには生の方が良いですね。あと、再生だと平べったくなるので、厚みを出すにも生演奏かな。
観る前までは、生演奏がありますよ、だけ知らされても、正直、はあ、それで? という状態になっていましたが←
素人感覚ですが、音量調整するの大変そうですね。小屋入りしてから数回で合わせるんですよね。音響さんすごいと地味に思っていました(もしかしたら仕事としてはよくあってそんなに大変なことでもないのかもしれませんが)

屋島が最初から言っている「しょうがい」という言葉がずっと気になっていて、もしかして、それは彼女の常軌を逸した思考(サイコパス)を表しているのかと思っていたのですが、文脈も通らないし、消化不良だったんです。
で、もう一方で、実は最後の屋島と越智のシーンもなんだかばたついててて整理しきれていない感覚がありました(即物的な狂気と怯えをぶつけあっているだけでどこへ着地させようとしているのか行方不明感、演技単体では好きだったのですが〆のシーンにしては・・・)
なので、どうせ原作は読まないだろうしと思ってネタバレ感想をネットで調べたら、もしかして、「しょうがい」ではなく「しょうばい(商売)」?
最後の「これであなたの沈黙を買いましょう」というセリフもかっこよくて好きなのですが、殺すのに買う? というはてなが飛び、それに屋島のキャラ的に口封じに殺すってなんだか品がないし、最後のシーンに持ってくるには陳腐だし、それならもうゆき子との対決で終了した方がまだ余韻が残るのではないだろうかと思ったら、原作では塊を渡していて、それがお金であることを匂わせているみたいですね。
なるほどなーなるほどなーあれだけ山の仲間を!と言っているゆき子も金で懐柔されたんだね、あ、そう言えば、ヒマラヤ行きたいけど、お金ないって言ってたし! そういう欲のためにお前あれだけ言って懐柔されたのかという後味の悪さがあると思った次第。

思い返しても何か渡す仕草してたかな・・・少なくとも記憶に残ってない・・・
確かにゆき子でお金の話してたけど、それで、口を封じるのが殺しじゃなくて、買収したと察知しろというのは厳しくないだろうか。私が察知能力低いだけなのか。

なかなか言葉で表現できない曖昧な反応をしなくてはいけない越智に木下さんをあてたのはなるほど。登場シーン少ない役にもったいないと途中までは思っていましたが。
逆に爽やかで実直真面目な原沢の雰囲気に、たぶん初めて演技拝見しましたが菅原さんは合っていました。

ラストがもうあと一越えあれば全体の印象も変わったように思います。
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